妊活のために大切な栄養素【 part4】|EPA/DHAの抗炎症作用と不妊改善

EPA/DHAのサプリメント|マタニティ・不妊ケア

みなさん、こんにちは^^。

ママミーツベビ院長の小菅一憲(カズ先生)です。

 

前回までは、妊活に大切な栄養素として「亜鉛」を3回に渡ってお伝えしてきましたが、今日はもう一つの無くてはならない栄養素である「EPA/DHA」についてお話したいと思います。

EPA/DHAというと、魚の油として有名ですが、オキアミにも含まれる天然のオメガ3系の油です。
魚だと、青い背の魚に多く含まれていて、これらの魚は寒流の冷たい海に生息し、海中の海草を食べてαリノレン酸を取り込み、それを体内でEPA/DHAに変換して身体に活用することで、しなやかな動きを可能にしています。

 

前回のblogはこちら↓

 

 

 

 

EPA/DHAの強力な抗炎症作用とタラの肝油

 

さて、このEPA/DHAの作用で、何が一番特筆すべきことかというと、やはりその「抗炎症作用」でしょう。
EPA/DHAは、最終的にプロスタグランジン3になり、炎症を強力に抑えてくれれます。
海外の研究でも、オメガ3系の脂肪酸の中でも魚油の持つ抗酸化作用の方が、植物性のオメガ-3に比べ強力であり、その中で炎症を抑える作用が最も強い成分がDHAであることを報告しています。

 

ちなみにEPA/DHAはお魚によっても、含有量が違い、その含有量がとくに多いタラを使ったサプリメントを「タラの肝油」と言いますが(当院でもこのサプリメントを使用しています)、半年ぐらい前に「タラの肝油」がTVで放映されたとかで、一時的に人気が出たのもこの油です(あっという間に熱は冷めましたが・・・笑)。
仕入先も急に問い合わせが増えて、びっくりしていました。苦笑。
日本ではサプリメントとしてあまり馴染みのない「タラの肝油」ですが、タラの肝油に含まれる脂質は、多価不飽和脂肪酸(PUEFA)と言って、オメガ3系脂肪酸であるEPA、DHAが非常に豊富に含まれる油です。PUEFAにはコレステロールが含まれていないだけでなく、血液での有害な脂肪を減少させ働きがあります。

タラの肝油にはPUEFAだけでなく、ビタミンAやDも豊富に含まれているところも良い部分ですね。
さて、タラの肝油の働きについて挙げておきましょう。

 

・血液凝固の抑制
・血液をサラサラにする
・血圧の抑制
・血中中性脂肪の抑制
・動脈硬化などの予防
・コレステロール値の改善
・認知症の予防
・記憶力・集中力の向上
・視力改善
・皮膚の炎症性疾患やアレルギー改善
・リウマチの炎症緩和、鎮痛作用
・白内障の予防
・炎症性腸疾患の改善

 

などなど・・・

様々な効用を持っています。
私も、とくに症状がなかったとしても、マルチビタミンミネラルと同様、健康維持のために普段から摂取しておいても良いサプリメントの一つだと思っています。

 

 

 

 

EPA/DHAが子宮の状態を良くして、着床をしやすくする!?

 

さて、私の師匠でもあるDr.Portelliは、不妊の方に関してもこのEPA/DHAをしきりに勧めるのですが、それには子宮内や内膜の炎症を防ぐ目的が強いようです。
EPA/DHAが子宮の状態を良くし、着床しやすいようにしてくれるのです。

また卵子の質を考えても、とても良い効果を持っているのではないかと思います。
全ての細胞がフリーラジカルの酸化ストレスによって大きなダメージを受けますが、卵子もこの酸化ストレスによって細胞膜がダメージをうけることで、質に影響が出てきます。
ダメージを受けた細胞膜の修復改善をするために有効だと考えられる栄養素の1つがこの多価不飽和脂肪酸であるEPA/DHAです。

もちろん、これは男性にも言えますね。
精子そのものの生産に関わる男性ホルモン(テストステロン)および精子そのものの働きを低下させるのが細胞への酸化ストレスなので、EPA/DHAによってこれを防げるのだとしたら、それはとても良い恩恵。

 

 

男性の場合、ビタミンCを摂ってもらうことも多いですが、これも酸化ストレスへの対応策。

ビタミンCは多価不飽和脂肪酸とは異なり、どちらかというと細胞膜のダメージを修復するよりも、酸化ストレスの原因となるフリーラジカルの抑制に働きます。
不妊カップルの男性におけるビタミンCの服用の研究報告は多く、1日あたり1,000mgのビタミンC摂取で精子の活動が向上あいたことも報告されています。
また、ビタミンCは、不妊女性への有効性も報告されており、1日あたり750mgのビタミンC摂取によって、黄体ホルモン(プロゲステロン)の生産と分泌量が増加することが報告されているようです^^。

 

 

一般的な健康維持のためのEPA/DHAの推奨摂取量は成人で1日あたり50〜400mg、アレルギーをはじめ、何らかの炎症反応を伴うば場合には100〜560mgと考えられています。
私の1番のオススメは、前述の「タラの肝油」です。
それもノルウェー以北で捕られたものが質が良い。これは冷たい環境の方が油の状態が良いからです。

ちなみに、血液の抗凝固剤を服用している人はfish oil(魚油)の摂取の前に必ず主治医に相談してくださいね。

 

ではまた次回^^。

 

 

カイロプラクター/アプライドキネシオロジスト
小菅一憲

ママミーツベビ|不妊ケア専門 カイロプラクティック+栄養療法
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