妊活のために大切な栄養素【 part6】|タラの肝油の未来の赤ちゃんへのアレルギー予防効果

授乳中のママ|不妊・マタニティHP

みなさん、こんにちは^^。

ママミーツベビ院長の小菅一憲(カズ先生)です。

 

さて、今日も妊活のために大切な栄養素としてEPA/DHAの豊富な「タラの肝油」についてのお話です^^。

 

前回のblogはこちら↓

 

今日は、タラの肝油は妊活に対しても優秀なのはもちろん、その後にめでたく妊娠・出産しても摂っていた方が赤ちゃんに良いというお話です。

 

 

 

 

タラの肝油の乳幼児アレルギー予防効果

 

EPAやDHAは、ご存知の方も多いと思いますが、オメガ3系の不飽和脂肪酸です。
ちなみにそれと対比されることの多いのが、リノール酸やアラキドン酸などのオメガ6系の油ですね。

EPA/DHAやαリノレン酸などのオメガ3系の油は、体内で最終的にプロスタグランジン3という物質になって、炎症を抑える作用を持っています。
このことが、炎症から始まるような様々な病気、そしてアレルギーなどの炎症性の疾患の予防や改善に有効と言われる所以です。
逆にオメガ6系からは、プロスタグランジン1(P1)とプロスタグランジン2(P2)が出来、P1は抗炎症、P2は炎症促進をする作用を持っています。

 

 

さて、良質なEPA/DHAを含むタラの肝油ですが、世界でもたくさんの研究が行われています。
前述した炎症を抑えるという働きは、大人の炎症性疾患やアレルギー、自己免疫疾患などにも有効ですが、このことはお腹の中にいる赤ちゃんにも良い影響があります。

2009年の9月に発表されたスェーデンLinköping大学の研究では、妊娠中および授乳期の女性が「タラの肝油」によってEPA/DHAを摂取することで乳幼児のアレルギー症状を改善することを報告しています。
この研究では、自身がアレルギー症状を持っている、または前回出産した子どもにアレルギー症状がある145人の妊婦を2つのグループにわけ、1つのグループには1日あたり3,000mgのタラの肝油を、もう1つのグループにはプラシボ(偽薬)を、妊娠25週目から出産3カ月後の授乳期まで撮ってもらったところ、乳幼児に皮膚のアレルギー症状、腸の過敏症状などを含む食物性アレルギーの症状が発症したのは、タラの肝油を飲んでいた妊婦では52中1人、飲んでいなかった妊婦では65人中10人、有意な差があったということでした。

 

 

2003年12月米国の「アレルギーと臨床免疫」誌に掲載された報告では、自身が何らかのアレルギー症状を持った妊婦に、妊娠20週から出産までの間、毎日オリーブオイルとタラの肝油を飲んでもらいました。その結果、オリーブオイルを飲んでいた妊婦よりも、タラの肝油を飲んでいた妊婦の方が産まれる乳幼児のアレルギーが起こりづらいことがわかりました。

こうやって様々な報告を見ていくと、明らかにタラの肝油(EPA/DHA)を妊娠する前から授乳中まで通して摂取していた方が、ご自身の子宮の状態にもそして赤ちゃんにも良いことがわかります^^。

 

 

 

 

タラの肝油のワクチン由来の自閉症予防効果

 

もう一つ、子どもへのタラの肝油(EPA/DHA)の効果を綴った研究があります。

我々代替医療や栄養療法のプロの中でも、ワクチン摂取によって自閉症になってしまうリスクについて知っている方がどれだけいるでしょう。
それが一般人ともなるともっと少ないかもしれません。
でも、事実なのがこのワクチンと自閉症の関係。

今日は詳しくは書きませんが、ワクチンに含まれる重金属や有害物質を解毒できないために起こる問題です。

 

 

さて、2000年4月のバージニア医科大学小児科メガソン助教授の研究では、百日咳、破傷風、ジフテリアの3種混合ワクチンを接種する1ヶ月ほど前から子供にタラの肝油を飲ませておくことで、ワクチンの成分から起こる可能性が高いとされる多動症状、自閉症症状などを予防や改善ができると報告しています。

ますます、子どもにもタラの肝油、欠かせないものになりそうですよね^^。

 

 

 

 

オメガ3系、ALAとEPA/DHAについて

 

最後にオメガ3のことを少し話しておきましょう。

 

オメガ3には代表的に「α-リノレン酸」と「EPA/DHA」があります。

α-リノレン酸は、有名なところで亜麻仁油に多く含まれる脂質と言われています。
その他には、シソ油やエゴマ油、グリーンナッツオイルでしょうか。

α-リノレン酸は、炎症を抑える物質であるプロスタグランジン3(P3)に変わるまで何段階かの代謝を必要とします。実はα-リノレン酸は、EPA/DHAよりも利用効率が悪いと言われているのと、最近α-リノレン酸を入れただけでは体調が変化してこないのには、δ-6およびδ-5脱飽和酵素と言う酵素が関わっています。この酵素が正常に働かないとα-リノレン酸はEPA/DHAに変換されず、またその先にある炎症を抑える作用を持つP3が生産されないのです。
現代人の食生活を見ていくと、このδ-6およびδ-5脱飽和酵素をつくるために必要なビタミンB3、B6、C、亜鉛、マグネシウムが不足する傾向にあります。
そして、現状この酵素が不足しているために、α-リノレン酸をEPA/DHAまで体内で変換出来ずにアレルギー疾患が多くなっていることも予想される事実なのです。

 

 

こういったことも含めていくと、現代人にとってEPA/DHAは無くてはならない脂肪酸であり、なおかつ様々な病気やアレルギーを予防してくれる頼もしい味方にもなってくれる可能性があります。

みなさん、妊娠のためだけでなく、ご自身そして未来の赤ちゃんのために不足しがちな「EPA/DHA」しっかりと補給してあげてくださいね。

 

当院にも良質な「タラの肝油」のサプリメントがおいてあります。
気になる方は、是非聞いてくださいね^^。

 

ではまた次回^^。

 

 

カイロプラクター/アプライドキネシオロジスト
小菅一憲

ママミーツベビ|不妊ケア専門 カイロプラクティック+栄養療法
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妊活のために大切な栄養素【 part5】|fish oil「魚油」とkrill oil「オキアミオイル」の違い

南極オキアミ|不妊・マタニティHP

みなさん、こんにちは^^。

ママミーツベビ院長の小菅一憲(カズ先生)です。

 

前回は、妊活に大切な栄養素として「EPA/DHA」についてお話しました。
また「EPA/DHA」の優秀な摂取源として「タラの肝油」についてもお勧めしました^^。

 

前回のblogはこちら↓

 

今日は、このタラの肝油をはじめとした「fish oil(魚油)」と最近話題に上がってくることも多い「krill oil(オキアミオイル)」の違いについてお話させていただきます。

 

 

 

 

krill oil:オキアミオイルとは!?

 

さて、まずこの聞き慣れない「クリルオイル」とはどんな油なのでしょう?

 

 

クリルオイル、実は南極海に生息しているオキアミを原料にしたオイルです。
そんなことから別名「オキアミオイル」とも言われます。

オキアミは、冒頭の写真のように小さいエビのように見えますが、実は動物プランクトンです。
クリルオイルの原料となるのは地球で最も水質の綺麗な南極オキアミ。
びっくりするのが、このオキアミを主食としているのは大きな大きなシロナガスクジラでもあります。
地球上で最大の哺乳類であるあの大きな身体を支えるだけ、栄養がたっぷりという証拠ですね^^。

 

 

クリルオイルには、必須脂肪酸であるEPAやDHAが含まれている他、強力な抗酸化物質であるアスタキサンチンが含まれていて、赤・ピンクっぽい色をした油です^^。
とくにクリルオイルに含まれているEPAやDHAは「リン脂質結合型」と言われていて、通常のEPA、DHAよりも脳に届きやすいと言われています。

そういったことからも、クリルオイルは60%が脂肪である脳に元気にするとして「認知症予防」などで非常に注目されています。
脳の脂肪の中でも25%がDHA。
とくに脳の神経伝達にはDHAは必須の油です。
DHAが不足すると脳の働きは悪くなると言われてい流のです。

 

クリルオイルには、このEPAとDHAをすばやく脳まで届けることができるリン脂質が40%含まれていて、そのほとんどがEPA/DHAと結合しています。

 

 

 

 

魚油とクリルオイルは何が違うの?

 

前述したように、クリルオイルの最大の特徴は、含まれているEPA/DHAの大部分が「リン脂質結合型」であるということ。
通常の魚油は、疎水性の「トリグリセリド型」なのに対して、クリルオイルは親水性の部分を持つために水にも溶けやすくよく馴染みます。
この性質は、体内で効率よく短時間に吸収されることに直結するんですね。

クリルオイルは、少量で高い効果を発揮できるオイルと言えるでしょう。

 

 

でも、もちろん魚油も負けてはいません。

クリルオイルとの大きな違いは、EPA/DHAの含有量の違いでしょう。
確かにクリルオイルは、体内効率が良い油ですが、含有量といった点では圧倒的に魚油に軍配が上がります。

EPA/DHAは、中性脂肪やLDLを抑えてくれる作用を持っていますが、その最適な摂取量は、DHA 1,000mg/日、EPA 1,400mg/日。
DHA/EPAは魚油には非常に豊富に含まれていますが、クリルオイルには魚油ほどには含まれていないので、このぐらいの量を摂取するには、魚油の方が良いでしょう。

 

もう一つ違いがあるのが、魚油とクリルオイルが作用する体内の部位の違いです。

魚油が血液中を流れるサイトカインなどの炎症を抑える作用物質を調節して、心臓と循環器系はもちろん、身体全体の炎症をコントロールすることに対して、クリルオイルは、関節などの細胞膜に直接的に作用し、炎症と痛みを抑える局所的な作用に優れています。

 

 

こういった体内への作用を考慮しながら、この2つのオイルを選択していけるとベストですね^^。
不妊の改善や子宮内の炎症予防には「魚油」で問題ないと思います。

 

ではまた次回^^。

 

 

カイロプラクター/アプライドキネシオロジスト
小菅一憲

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妊活のために大切な栄養素【 part4】|EPA/DHAの抗炎症作用と不妊改善

EPA/DHAのサプリメント|マタニティ・不妊ケア

みなさん、こんにちは^^。

ママミーツベビ院長の小菅一憲(カズ先生)です。

 

前回までは、妊活に大切な栄養素として「亜鉛」を3回に渡ってお伝えしてきましたが、今日はもう一つの無くてはならない栄養素である「EPA/DHA」についてお話したいと思います。

EPA/DHAというと、魚の油として有名ですが、オキアミにも含まれる天然のオメガ3系の油です。
魚だと、青い背の魚に多く含まれていて、これらの魚は寒流の冷たい海に生息し、海中の海草を食べてαリノレン酸を取り込み、それを体内でEPA/DHAに変換して身体に活用することで、しなやかな動きを可能にしています。

 

前回のblogはこちら↓

 

 

 

 

EPA/DHAの強力な抗炎症作用とタラの肝油

 

さて、このEPA/DHAの作用で、何が一番特筆すべきことかというと、やはりその「抗炎症作用」でしょう。
EPA/DHAは、最終的にプロスタグランジン3になり、炎症を強力に抑えてくれれます。
海外の研究でも、オメガ3系の脂肪酸の中でも魚油の持つ抗酸化作用の方が、植物性のオメガ-3に比べ強力であり、その中で炎症を抑える作用が最も強い成分がDHAであることを報告しています。

 

ちなみにEPA/DHAはお魚によっても、含有量が違い、その含有量がとくに多いタラを使ったサプリメントを「タラの肝油」と言いますが(当院でもこのサプリメントを使用しています)、半年ぐらい前に「タラの肝油」がTVで放映されたとかで、一時的に人気が出たのもこの油です(あっという間に熱は冷めましたが・・・笑)。
仕入先も急に問い合わせが増えて、びっくりしていました。苦笑。
日本ではサプリメントとしてあまり馴染みのない「タラの肝油」ですが、タラの肝油に含まれる脂質は、多価不飽和脂肪酸(PUEFA)と言って、オメガ3系脂肪酸であるEPA、DHAが非常に豊富に含まれる油です。PUEFAにはコレステロールが含まれていないだけでなく、血液での有害な脂肪を減少させ働きがあります。

タラの肝油にはPUEFAだけでなく、ビタミンAやDも豊富に含まれているところも良い部分ですね。
さて、タラの肝油の働きについて挙げておきましょう。

 

・血液凝固の抑制
・血液をサラサラにする
・血圧の抑制
・血中中性脂肪の抑制
・動脈硬化などの予防
・コレステロール値の改善
・認知症の予防
・記憶力・集中力の向上
・視力改善
・皮膚の炎症性疾患やアレルギー改善
・リウマチの炎症緩和、鎮痛作用
・白内障の予防
・炎症性腸疾患の改善

 

などなど・・・

様々な効用を持っています。
私も、とくに症状がなかったとしても、マルチビタミンミネラルと同様、健康維持のために普段から摂取しておいても良いサプリメントの一つだと思っています。

 

 

 

 

EPA/DHAが子宮の状態を良くして、着床をしやすくする!?

 

さて、私の師匠でもあるDr.Portelliは、不妊の方に関してもこのEPA/DHAをしきりに勧めるのですが、それには子宮内や内膜の炎症を防ぐ目的が強いようです。
EPA/DHAが子宮の状態を良くし、着床しやすいようにしてくれるのです。

また卵子の質を考えても、とても良い効果を持っているのではないかと思います。
全ての細胞がフリーラジカルの酸化ストレスによって大きなダメージを受けますが、卵子もこの酸化ストレスによって細胞膜がダメージをうけることで、質に影響が出てきます。
ダメージを受けた細胞膜の修復改善をするために有効だと考えられる栄養素の1つがこの多価不飽和脂肪酸であるEPA/DHAです。

もちろん、これは男性にも言えますね。
精子そのものの生産に関わる男性ホルモン(テストステロン)および精子そのものの働きを低下させるのが細胞への酸化ストレスなので、EPA/DHAによってこれを防げるのだとしたら、それはとても良い恩恵。

 

 

男性の場合、ビタミンCを摂ってもらうことも多いですが、これも酸化ストレスへの対応策。

ビタミンCは多価不飽和脂肪酸とは異なり、どちらかというと細胞膜のダメージを修復するよりも、酸化ストレスの原因となるフリーラジカルの抑制に働きます。
不妊カップルの男性におけるビタミンCの服用の研究報告は多く、1日あたり1,000mgのビタミンC摂取で精子の活動が向上あいたことも報告されています。
また、ビタミンCは、不妊女性への有効性も報告されており、1日あたり750mgのビタミンC摂取によって、黄体ホルモン(プロゲステロン)の生産と分泌量が増加することが報告されているようです^^。

 

 

一般的な健康維持のためのEPA/DHAの推奨摂取量は成人で1日あたり50〜400mg、アレルギーをはじめ、何らかの炎症反応を伴うば場合には100〜560mgと考えられています。
私の1番のオススメは、前述の「タラの肝油」です。
それもノルウェー以北で捕られたものが質が良い。これは冷たい環境の方が油の状態が良いからです。

ちなみに、血液の抗凝固剤を服用している人はfish oil(魚油)の摂取の前に必ず主治医に相談してくださいね。

 

ではまた次回^^。

 

 

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妊活のために大切な栄養素【 part3】|ストレスと不妊、そして亜鉛の関係

亜鉛のサプリメント|不妊・マタニティHP

みなさん、こんにちは^^。

ママミーツベビ院長の小菅一憲(カズ先生)です。

 

ここ2回ほど、妊活のために大切な栄養素として「亜鉛」というミネラルを深く掘り下げてみてきました。
前々回のblogでお話したように、セックスミネラルとも言われる「亜鉛」は妊娠のためには必要不可欠な栄養素です。

そして、この「亜鉛」はストレスによって、不足しがちなミネラルとも言えます。
ここにストレスが不妊の原因になり得る一つの理由があります。

 

前々回の「亜鉛と生殖機能」について書いた記事はこちら↓

 

 

 

 

亜鉛とメタロチオネインと妊娠前のデトックスについて

 

さて、ストレスと亜鉛がどうやって関わっているかというと・・・

そこには「メタロチオネイン」という物質が関係しています。

 

メタロチオネインは、肝臓で合成されるたんぱく質で金属蛋白質とも呼ばれています。
そして、この合成には亜鉛が必須です。また亜鉛を体内に貯蓄しておくという意味でもメタロチオネインという物質は非常に重要な意味があります。

さて、ではこの「メタロチオネイン」という物質が何をしているか!?なのですが・・・その一番の仕事は、解毒作用と言っても良いでしょう。
肝臓に置いて、様々な有害物質や重金属などの解毒に関わっています。
とくに妊娠前には必ず注意をしなければならない「重金属」である水銀や鉛、カドミウムなどの解毒作用を持っているのです。

亜鉛(メタロチオネイン)、セレン、クロム、マンガンなどは、解毒に大切なミネラルと言われます。

 

妊娠前の解毒やデトックスがなぜ必要かについてはこちら↓

 

こういったことだけでも、亜鉛の大切さがわかりますね。

 

 

 

 

ストレスによって亜鉛と銅のバランスが崩れる!?

 

実は、私たちの中で様々なストレスが増えると、このメタロチオネインの合成が増えてくると言われています。

前述したように「メタロチオネイン」は肝臓で合成されるタンパク質です。
そして、その合成には亜鉛が必須。

 

つまり、ストレスが貯まるとメタロチオネインを合成するために体内の亜鉛が肝臓に集まりはじめます。
長い間ずっとストレスがかかっているような人や、大きなストレスを急激に受けた場合でも、血液中の亜鉛の量は減っていることが多くあります。

そして、さらにストレスが高くなり肝臓でメタロチオネインの合成が多くなってくると、今度は肝臓で合成れるセルロプラスミンとおいう別のたんぱく質が血中に送られます。このセルロプラスミンというたんぱく質は、銅と結合して血液中を流れ、銅を必要としている細胞や臓器に運搬する働きをもっているために、血液中の銅の量が増えることになります。

 

これこそがストレスによって、亜鉛と銅のバランスが崩れる原因です。

メタロチオネインは、この他、インフルエンザや細菌による感染症に陥った時にも合成が増大します。

 

 

銅は、エストロゲンホルモンが増えた時にもその需要が増して血中の銅が増えることになるので、女性ホルモンのアンバランスと亜鉛と銅の関係性、そして不妊・・・どこまでも繋がっていきますね。

 

亜鉛・・・。

ストレスがかかると、メタロチオネインを合成するために亜鉛が消費される。
亜鉛が不足すると、生殖機能が低下してしまう。
これがストレスと不妊そして亜鉛の関係性とも言えます。

 

 

生殖機能を押し上げるミネラル。
胃酸の分泌に大切なミネラル。
有害物質・重金属の解毒に必要なミネラル。

妊活に必要な栄養素「亜鉛」とくにこの3ポイント覚えておいてくださいね^^。

 

ではまた次回^^。

 

 

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妊活のために大切な栄養素【 part2】|亜鉛不足と胃酸分泌低下がなぜ不妊に繋がるか!?

美味しそうな牡蠣|不妊・マタニティケアHP

みなさん、こんにちは^^。

ママミーツベビ院長の小菅一憲(カズ先生)です。

 

前回は「妊活のために大切な栄養素」として「亜鉛」を取り上げましたが、今日ももう少しこの「亜鉛」というミネラルについて掘り下げて見たいと思います。

 

 

みなさんはこの「亜鉛」というミネラルにあまり注目したことはないのではないでしょうか?

実はこう見えて300種類以上の酵素の働きに関わる、人間にとっては非常に重要なミネラルなんです。
アメリカでは国民の15%ほどに亜鉛不足があると言われていますが、日本でも最近、若い人たちの亜鉛不足は深刻化していると思います。
その背景には、前回お話したストレスがあります。そしてもちろん食生活の変化も大きな要因の一つになるでしょう。

亜鉛の多い食材というのは、牡蠣や卵、肉類が代表的なところ、そして貝類や魚介類にも含まれています。

みなさんこういった食材を日々どのぐらい取り入れているでしょう。

 

 

亜鉛が不足すると、味覚障害が起こると言われていますが、これは亜鉛が細胞分裂に深く関わっているミネラルであり、とくに細胞分裂の頻度が多い舌の味蕾細胞においては亜鉛不足の影響が顕在化しやすいからです。
新しい味蕾細胞が出来ないと味を感知できなくなり、このことが味覚障害に繋がります。

昔より味を感じにくくなった感覚や違和感がある方は要注意です。

また私は、アレルギーの方が増えているのも、亜鉛不足が関わっているのではないかと感じています。
亜鉛が不足すると適切な免疫力を維持出来なくなりますし、粘膜の状態も悪くなります。

 

前回の「亜鉛」について書いた記事はこちら↓

 

 

 

 

亜鉛は胃酸の形成に深く関わっている!?

 

前回、亜鉛が「生殖機能」に関わるミネラルとして、妊活にも最重要な栄養素だとお伝えしました。
そして、もう一つの大事な要素が、胃酸の形成に深く関わっているということです。

 

胃酸はいわゆる塩酸です。
私たち人間は、塩化ナトリウムを材料にして塩酸を作っていく際に酵素(炭酸脱水酵素)を使います。この酵素の働きを促進させるのがこの亜鉛です。
こういった理由から、亜鉛が不足している人には胃酸低下の症状が出やすくなります。

ご存知かわかりませんが、胃酸は胃腸における消化分解の要。
この胃酸がないと、正常な消化が行われず、それこそ栄養の吸収障害が起きてしまいます。
それだけ胃酸はとても大事な消化の中心的存在なのです。

余談ですが、亜鉛は胃酸分泌のコントロール以外にも胃の粘膜を守ってくれるとして、昔は胃薬で使われていた歴史もあります。

 

 

なぜ、妊活の話で「胃酸」なんかを取り上げるのか!?

それは・・・

妊活のための栄養素というお話をして、その栄養素を食事やサプリメントから意識して摂るようにしたとします。
それ自体は素晴らしいことでしょう。
しかし、摂ったらそのまま何の問題もなしに、どの人でも一様に吸収されると考えているとしたら大間違いです。
栄養吸収力というのは、人によって全く違い、実際どれだけ食事が良かったとしても、栄養が身体の中に吸収出来ていないと全く意味がありません。

そういった意味で、消化分解の要である「胃酸」はとても大事なのです。
胃酸がしっかりと分泌されているのであれば、栄養の吸収率はとても良くなります。

 

 

そして、もう一つ。

亜鉛が不足していて、胃酸の分泌が低下すると、それにより胃での消化不良が起こることはもちろん、胃酸に刺激されて分泌される膵臓からの消化酵素も低下し、小腸での消化も滞ります。
このことで、食べ物全体の消化のスピード、そして消化物の移動がゆっくりになり、そこで細菌が異常繁殖することでお腹にガスが溜まりやすくなります。

このガスによる腹部内圧の上昇は、逆流性食道炎にも繋がりますが、妊活の話に関連づけると実は内臓下垂強いては子宮の下垂や傾きに繋がってくるのです。
私が臨床で不妊で悩んでいる方を見ると、そのほとんどのケースで子宮の下垂や傾きが見られますが、まさにお腹のガスが要因になっていることがとても多いのです。

 

このことの原因は、もちろん現代の若い方の食生活に起因するところではありますが、亜鉛不足という原因も否めないところでしょう。
食材からの亜鉛不足そしてストレスからの亜鉛不足による胃酸の低下、さらには腹部膨満感。
ここら辺が関わっているのは言うまでもありません。

 

 

 

 

亜鉛不足をチェックするための簡易テスト

 

最後に、ご自宅でご自身の亜鉛不足をチェックする方法をお話しましょう!

 

まず、亜鉛のサプリメントを一つ用意してください。
次にカプセルを外し、中身の粉を30ccほどの水に溶かしていきます。

その後、その水を飲みこまずに口の中をゆすぐようにしてキープしながら、20秒後に吐き出します。
この時に、金属の味がしたり、渋味、苦味を感じた場合には、亜鉛の不足の可能性はないです。しかし、こういった味を一切感じなかった場合には、亜鉛の不足の傾向にあります。

もちろん、100%の診断ではありませんがある程度は信頼性のあるチェック方法です。
私も亜鉛のサプリメントを粉で摂取してみると、その時によって味の感じ方に違いがあるので、その日の体調によっても亜鉛のレベルが違うことがわかります。

 

 

このチェック方法であれば、ご自宅で簡易的に行えるので妊活中の方は是非チェックして、ご自身の体内環境を感じてみてください。
とくに、妊活中で味覚の違和感、胃腸の不調や便通、さらに腹部膨満感などの症状がある人は要チェックですね。

 

今日はここまで。
また次回をお楽しみに。

 

 

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妊活のために大切な栄養素【 part1】|生殖機能に関わる「亜鉛」をもっと知ろう!

キッチンで仲睦まじく抱き合うカップル|美味しそうなヒマワリの種|不妊・マタニティケアHP

みなさん、こんにちは^^。

ママミーツベビ院長の小菅一憲(カズ先生)です。

 

今日は、新たなテーマとして「妊活のために大切な栄養素」を取り上げたいと思います。
妊娠のために必要な栄養素やビタミンベイビーを産むための栄養素については、今までもお話してきましたが、ここではその栄養素についてもっと深く掘り下げてみたいと思っています^^。

 

 

さて、今日は妊活のために必要不可欠と言っても良いミネラル、「亜鉛」のお話です。

「亜鉛」はかなり多くの機能を持っていて、私たちの身体の中でも、マグネシウムやビタミンB6同様、さまざまな生化学反応の補酵素となって働くので、生きていくためには欠かせないミネラルと言えるでしょう。

 

前回の「亜鉛」について書いた記事はこちら↓

 

私の亜鉛のイメージは、風邪予防や風邪をひきそうなときに「ビタミンC」と一緒に摂るというイメージです。
そう。亜鉛は免疫にも深く関わっているミネラルで、亜鉛を摂ることでアレルギー症状が良くなると言う方もいます。

このように亜鉛は免疫機能に重要な関わりをもつミネラルなんですが、もう1つ忘れてはいけないのは「生殖機能」にかかわるミネラルであるということです。
セックスミネラルとも言われる所以ですね。

 

私の師であるDr.Portelliも、妊娠を目指している女性には「亜鉛」をかなり多めに摂取してもらうことが多いです。
私の妻も当時しっかりとサプリメントで摂取していました^^。

 

 

 

 

亜鉛が妊活のために大切なミネラルである理由

 

なぜ「生殖機能」に関わるミネラルと言われるのでしょう?

 

まず亜鉛は、細胞のDNAおよびRNAの合成に関わります。
また、細胞分裂にも必須のミネラルと言われています。
これだけでも、赤ちゃんを形作っていくときに必須のミネラルという感じがしてきますよね。

 

 

亜鉛が妊活のために大切なミネラルである理由・・・

卵胞刺激ホルモンや黄体形成ホルモンの働きを促進させる働き
胎児の正常発育の維持や流産の予防
生殖器の発育維持や性腺機能維持
ビタミンEとの相乗効果によって胎盤停滞の予防

 

 

こういった作用を持っているからに他なりません。

もし、極端な亜鉛不足になると、疲労、成長障害、月経不順、尿路感染症などを引き起こしたりすること、さらには男性の前立腺機能障害を引き起こしやすくすることも言われています。
そうなんです。

亜鉛は前述した女性への作用以外にも男性の性欲や生殖機能についても効能があります。
研究報告では、EDで悩む男性にバイアグラと亜鉛によるEDの改善効果を見たところ、6〜12ヶ月の亜鉛摂取が、副作用を伴なうバイアグラに比べ安全かつ有効であるとの報告があります。

 

さすが「セックスミネラル」ですよね!

 

 

 

 

現代人に不足しやすいミネラルの筆頭「亜鉛」

 

亜鉛の血中濃度は、ストレスがかかると極端に減ることがわかっています。
実際、女性で出産直後から18〜24時間後に亜鉛の血中濃度が平均で40%ほど低下すると言われています。

 

ストレス社会である現代では、慢性的にストレスを受けることによって、とくにストレスに弱い若い男女の亜鉛血中濃度は大きく減少しているのではないかと思います。
現代になって副腎疲労が多くなってきたこと、そして副腎疲労の症状の一つに性欲減退や不妊症があるのも納得です。
まさに、日本が「不妊大国」と呼ばれるぐらいにまで「不妊症」で悩むカップルが増えてしまったことと、ストレスに弱い男女が現代社会における様々なストレスを受けることによって、極端な亜鉛不足に陥っていることとは、無関係ではないでしょう。

 

今日はここまで。
また次回をお楽しみに。

 

 

カイロプラクター/アプライドキネシオロジスト
小菅一憲

ママミーツベビ|不妊ケア専門 カイロプラクティック+栄養療法
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