赤ちゃんのための食事と栄養【 part11】|赤ちゃんと子供のアレルギー予防
みなさん、こんにちは^^。
ママミーツベビ院長の小菅一憲(カズ先生)です。
近年、アレルギーの子供が増えてきました。
お母さんもアトピーなどを気にする人も増えています。
アレルギーは先進国、都市に暮らす人に多いことから文明病の一種ともいわれています。1999年に東京都が行った調査によると、3歳児の42%がなんかしらのアレルギー疾患を持っているそう。
これはちょっとまずい数ですよね。
前回のblogについてはこちら↓
赤ちゃんと子供のアレルギー
アレルギー体質とは!?
アレルギーは「免疫の誤作動」で起こります。
もともとは細菌やウィルスなどの敵と戦うシステムだった免疫系が、ひょんなことからまったく無害な物質に反応してしまうものです。
アレルギーの原因となる物質は「アレルゲン」と呼ばれます。食物、花粉、ダニ、カビ、ペットのフケや排泄物などなど、アレルゲンは日常生活のなかにいくらでも転がっています。アレルゲンに接触すると、身体は「免疫グロブリンE」という抗体(IgE抗体)を大量に作り出します(食物アレルギーにはIgGという抗体によって起こる遅延型アレルギーも存在する)。
これが鼻や肺にある免疫細胞と結合して化学物質を放出すると、くしゃみや炎症などが起こるのです。
アレルギー体質は遺伝するので、親がアレルギーだと子供もアレルギー反応を起こす可能性は高くなります。これがアレルギーの子供がどんどん増えている一要因でもあります。また子供は親よりもさらに過敏になることも多いのです。
またアトピー性皮膚炎の子供も増えています。アトピー性皮膚炎のある乳児の70%は食物アレルギーと関連があると言われています。
とくに乳幼児では食物アレルゲン(とくに卵、牛乳)がアトピー性皮膚炎の発症に関係していると言われています。
離乳食と子供の食物アレルギー
赤ちゃんの消化能力や腸管免疫能力はとても未熟です。そんな状態のところに消化・吸収に負担のかかるタンパク質や脂肪の多い食べ物を与えるからトラブルが起こりやすくなるのです。
まずは、食物アレルギーを防ぐために、赤ちゃんの消化・吸収能力の発達に合わせた離乳食を進めましょう。
食物アレルギーでは、以前は「卵、牛乳、大豆」が3大アレルゲンと言われてきました。しかし、最近は「小麦」にアレルギーを持つ子も増えてきて、第3位の「大豆」に変わって、「卵、牛乳、小麦」が3大アレルゲンと言われています。これらの3大アレルゲンを離乳食に取り入れるときは、8ヵ月以降、できれば1歳まで待つほうが無難でしょう。このほか、よく知られているアレルゲンには、そば、こんにゃくがありますよね。
食物アレルギーの中でも、特に遅延型(IgG)のタイプの場合には、かなり多くの食べ物が関係しており、これにより体調を崩している人もとても多いです。
日本人は意識が低いですが、アレルギーは身体に様々な症状を出すので、甘くみてはいけません。
赤ちゃんのアレルギー・アトピー予防
さて以前にも紹介しましたが、油の摂り方によってもアレルギーを促進するものと、抑制するものがあります。
食物油に含まれるリノール酸、肉食に多く含まれるアラキドン酸などオメガ6系の脂肪酸は、アレルギーを促進する原因ともなるので過剰摂取には注意が必要です。
逆にγリノレン酸やαリノレン酸、EPA、DHAなどのオメガ3系脂肪酸は、アレルギー(アトピー性皮膚炎を含む)予防に効果があるので、積極的に摂ると良いでしょう。
アトピー性皮膚炎の方に、オメガ3系の「亜麻仁油」や「タラの肝油」、「FISH OIL」などのサプリメントは有効です。
アレルギー体質は遺伝しやすいので、親にアレルギーがある場合は妊娠中から意識的にオメガ6系の油を控え、オメガ3系の油を摂ることが大切です。
当院では、妊娠中から授乳中も「EPA/DHA」や「月見草オイル(γリノレン酸)」を摂ってもらうことで、赤ちゃんのアレルギーを予防していきますが、母乳が終わるころからは、サプリメントも利用して、赤ちゃんにも毎日少量ずつ与えることも良いと思います。カプセルに穴を開け、ほんの一滴を飲み物に混ぜて与えます。魚油は匂いがあるので、大量に混ぜず少量でいきましょう。
2歳を過ぎれば、子供用の小さなカプセルを飲ませても大丈夫です。
どちらにしてもアレルギーは、素人判断せず、専門家に相談しましょう。
当院でももちろんご相談に乗ります^^。
カイロプラクター/アプライドキネシオロジスト
小菅一憲
ママミーツベビ|不妊治療専門 カイロプラクティック+栄養療法
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