妊活・妊娠するための食事と栄養【 part12】|お母さんと赤ちゃんのための「カルシウム」

3匹の鮮魚|不妊治療HP

みなさん、こんにちは^^。

ママミーツベビ院長の小菅一憲(カズ先生)です。

 

カルシウムが、骨や歯の材料であるということはみなさんもご存知だと思います。
もちろんカルシウムは赤ちゃんの発育にとっても欠かせません。
お腹の赤ちゃんは、お母さんから30gものカルシウムをもらって生まれてきます。
そして出産後は授乳を通して毎日210mgのカルシウムをもらっているのです。

ということは、お母さんの身体からそれだけのカルシウムを赤ちゃんにプレゼントしているということなので、その分補給しておかないと当然お母さんがカルシウム不足になってしまいます。
妊娠中のカルシウム不足は、お腹の赤ちゃんよりも、むしろ母親に影響を与えると言われています。

 

実際、出産回数が増えるにつれて、骨粗鬆症の発生率も増えるというデータもあります。

 

 

またカルシウムは安産にも欠かせません。子宮内で赤ちゃんが丈夫に育ったとしても、分娩のときに骨盤の形がしっかりしていなければ安産にはなりません。
骨盤を変形させずに産道を広げ、赤ちゃんが無事に通ることができるようにするのも、カルシウムの働きです。
もちろんカイロプラクティックによる骨盤ケアも有効ですよ^^。

その他、カルシウムは骨や歯をつくる以外に、自律神経の調整、筋肉や毛細血管の収縮、弛緩ともかかわっています。またイライラするのはカルシウム不足と言われるように精神面にも影響が出ます。
妊娠中のイライラや不眠、妊娠中毒症、腰痛、高血圧症の予防、規則正しい陣痛にもカルシウムは役立ちます。
妊娠後期にプレママを襲う「こむらがえり」もカルシウム不足が原因と言われています。

 

 

 

 

カルシウムだけでなく、マグネシウムも一緒に摂ることが何より大切!!

 

さて、妊娠・出産に向けてカルシウムを摂るのが大切だということは、わかったと思います。

カルシウムというと「牛乳」を思い浮かべる人が多いと思いますが、牛乳はカルシウム補給としては、栄養のバランスが悪く適していません。
また牛乳だけで必要量を摂ろうと思うと、1日900mlも飲まなければなりません。1リットルの牛乳パック、ほとんど1本分です。それだけ飲んでも体内での吸収率は50%なので、半分はムダになってしまうのです。
カルシウムは、牛乳を飲むのなら、チーズやヨーグルトの方がまだ良いです。また海藻類や骨ごと食べれる小魚、納豆や豆腐、ほうれん草にも含まれています。牛乳に偏ることなく、いろんな食品から摂るようにしていきましょう。

 

そして、カルシウムを摂るときに注意しなければならないことがあります。
それは、マグネシウムと一緒に摂るということ!!

 

 

カルシウムとマグネシウムは身体の中でバランスを摂っている重要なミネラルです。
両者のバランスは1対1がベストです(ちなみに牛乳はカルシウムとマグネシウムのバランスが10対1)。このバランスが崩れてカルシウムの比率が高過ぎると、狭心症や心筋梗塞などを引き起こすので、それを予防するマグネシウムを一緒に摂ることは必須です。

食事を摂るときは、是非、カルシウムと同時にマグネシウムもとるように心掛けて下さい。
またサプリメントの場合もマグネシウムが含まれたカルシウム剤を摂るようにしましょうね^^。

成人女性に必要な最低限のカルシウム量は、1日600mgと言われています。妊娠中には900mg、授乳中には1100mgが理想ですね。

 

 

なお、カルシウムはオリゴ糖、クエン酸などと一緒に摂ると吸収率が高まります。
またビタミンDはカルシウムの吸収を高めるので、ビタミンDを含む食品はもちろん、日に当たって体内でしっかりとビタミンDを合成してあげることも大事になりますね。

赤ちゃんに十分なカルシウムを与え、なおかつお母さんがカルシウム不足にならないように上手にカルシウムを摂っていきましょう!

 

カイロプラクター/アプライドキネシオロジスト
小菅一憲

ママミーツベビ|不妊治療専門 カイロプラクティック+栄養療法
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