みなさん、こんにちは＾＾。

ママミーツベビ院長の小菅一憲（カズ先生）です。

さて、ここ２回ほど、男性の不妊を改善する栄養素として「アルギニン」のお話をしてきましたが、今日はアルギニンの不妊以外への効能についてお話したいと思います。

アルギニンはどんな働きを持っているかというと・・・

精液の合成（精液の８０％はアルギニン）
アンモニアの代謝
クレアチンの合成
窒素（ＮＯ）の合成
コラーゲン、エラスチン、血液に含まれるヘモグロビンの合成
コレステロール抑制（脂質代謝を促進）
老化抑制（成長ホルモンの生産促進）
手術の前後、傷の回復促進
マンガン欠乏症改善

このようなたくさんの機能を持っているアミノ酸です。

前回の「アルギニン」について書いた記事はこちら↓

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男性の不妊を改善する栄養素【 part２】｜アルギニンはすごい！男性不妊症への効果

みなさん、こんにちは＾＾。ママミーツベビ院長の小菅一憲（カズ先生）です。 さて、今日も前回に引き続き、男性の不妊を改善する栄養素として「アルギニン」のお話をしたいと思います。  アルギニンは、アスパラギン酸とグルタミン酸によって体内で...

アルギニンは、血圧を下げてくれる！？

冒頭でお話した「アルギニン」の働きの中でも、とても大切なのが「一酸化窒素（NO）」の合成に関わっているということ。

この「一酸化窒素（NO）」の働きの一つに筋肉のリラックスがあります。
このことが、血圧の降下にも貢献すると言われています。

２００８年にポーランドで行われた研究では、血圧が高めの人では、男女問わずに食材からのアルギニン摂取量が少なく、通常は１日あたり５－１２ｇのアルギニン摂取が必要で、特に血圧が高めの人の場合には、１日あたり９－１２ｇを１日３回にわけて摂取することで、上下の血圧が平均で５ｍｍHg降下すると報告しています。

まさにアルギニンが合成に深く関わるNOの筋肉リラックス効果によるものです。

アルギニンとNOと筋肉のリラックス効果について

また同じくポーランドでは2004年に、アルギニンの経口摂取が運動能力にどのような影響を与えるかの研究が行われており、１回３ｇのアルギニンを１日３回、計９ｇを飲んでもらうことで、１日当たり９ｇのアルギニンを飲んでいる群が、明らかに疲労感と息苦しさを感じるまでの時間が長くなっており、また疲労感の回復時間も短くなっていることが報告されています。

これも、NOが心臓を含む循環器の働きを担う、筋肉のリラックスに重要な働きを持っていること、そしてこのNOを合成するためにはアルギニンが不可欠であるということを示しています。

ちなみにNOには・・・

生体防御
細菌、ウィルスの殺菌
ガン細胞の破壊
血流量増加
血圧の抑制
気管の弛緩
血管平滑筋を弛緩と拡張
腸の蠕動運動促進
胃壁の保護
利尿作用
男性勃起機能改善

などの働きがあります。

アルギニンの血糖値改善効果

さて、その他のアルギニンの効能としてご紹介しておきたいのが、血糖値の改善効果について。

アルギニンの働きには、血糖の代謝にかかわるインスリンとグルカゴンの合成があります。

２００９年７月にイタリアの研究チームが、人によるアルギニンの血糖低下作用の検討結果を発表しました。
この報告によると、アルギニンはインスリンの感受性を向上させ血糖を抑える作用があることがわかっています。

2型糖尿病の合併症予防に対してアルギニン単独を使うことは稀ですが、糖尿病の家族歴がある場合や、血糖値が高くなりやすいことが心配な方の場合には、アルギニンが豊富に含まれている食材を積極的に食べてもらうことでも予防効果はあるのではないでしょうか？

このように多くの有用な作用を持つアミノ酸「アルギニン」。
もちろん、アミノ酸をサプリメントで摂取する時にはバランスを考えなければなりませんが、日々の食事の中で少しずつ取り入れてあげるのは良いことだと思います。

アルギニンが多く含まれるオススメ食材として、ゴマとひまわりの種をあげていますが、その他にも玄米、カカオ、チーズ、大豆、アボガドなどにも多く含まれるアミノ酸なので、是非毎日の食事に取り入れて見てくださいね。

カイロプラクター/アプライドキネシオロジスト
小菅一憲

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みなさん、こんにちは＾＾。

ママミーツベビ院長の小菅一憲（カズ先生）です。

さて、今日も前回に引き続き、男性の不妊を改善する栄養素として「アルギニン」のお話をしたいと思います。

アルギニンは、アスパラギン酸とグルタミン酸によって体内でも合成できるアミノ酸ですが、外傷や感染時などには体内合成量が減少するので、「準必須アミノ酸」という位置付けでした。

前回は「アルギニン」の働き全般についてお話しましたが、今日はその特筆すべき「アルギニン」の男性不妊症への効果をお話したいと思います。

前回の「アルギニン」について書いた記事はこちら↓

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男性の不妊を改善する栄養素【 part１】｜草食男子のアルギニン不足

みなさん、こんにちは＾＾。ママミーツベビ院長の小菅一憲（カズ先生）です。 今日は、私の行なっている内臓生体力学でも男性の妊娠力をあげるための栄養素として代表的な「アルギニン」について、お話させていただきます。 アルギニンは、天然に存在する...

アルギニンは精子の数と運動性を改善させる！？

男性の精液の８０％はアルギニンでつくられていますので、たしかに男性の妊娠力には必須の栄養素と言えそうですね＾＾。

アルギニンに対する研究では・・・

精子の数や運動性を増加・活性させる作用
インポテンツ（ED）の改善作用

これらの偉大なパワーを持っていると証明されています＾＾。

実際に、男性不妊患者にアルギニンを1日〜4,000mg摂取してもらったところ、その半数に精子の数の増加が見られ、30%の患者が妊娠をしたそうです。
また精子の運動性が低かった患者が、アルギニンを1日2,000mg摂取したところ、25人中21人に運動性の改善が見られ、そのうち6人が妊娠を成功させました。

これは、明らかに「アルギニン」を摂ることで、男性の精子の数を増やし、精子の活動性を増加させることがわかります。
この背景には、精子の構成成分ということはもちろん、精子の成熟に必要な成長ホルモンの分泌を促すこと、そして精子の運動性に重要なポリアミンを生成することが関連しています。

アルギニンとインポテンツ（ED）について

また、一方、インポテンツについてですが、ED患者15人に、アルギニンを1日約3,000mg、2週間摂ってもらったところ、40%の患者に勃起力と性交率
にが改善することがわかりました。ただ、これに関しては、摂取量が半分の1,500mgにするとEDの改善は見られなかったそうです。
その他の研究でもアルギニンを摂った群で、有意なED改善の結果が見られています。

勃起は一酸化窒素（NO）が生成され、その刺激によって血管が拡張し陰茎（海綿体）に入る血液量が増加して起こります。
EDは、老化・糖尿病・高血圧・高脂血症・肥満・喫煙・ストレスなどの要因により、勃起をコントロールする神経系・血管
系・内分泌系（男性ホルモン低下など）に異常が起こることで一酸化窒素生成量が減少し、血管が拡張しにくくなることで
発病すると考えられています。

前回もお話しましたが、「アルギニン」は一酸化窒素の合成に関わっています。
インポテンツ改善にもかなりの有効性があることがわかります。

アルギニンには、それ以外にも前回お話したような免疫力UPに関わる働き、糖尿病における血糖コントロール改善、コレステロール抑制、老化抑制などの効果があります。
どのテーマも、男性には魅力的な効能ですよね。

アルギニンは、精力さらには多くの中年男性が陥りやすい生活習慣病の予防にも貢献してくれそうです＾＾。

ちなみに実は、女性の不妊症にも効果があると言う報告もあります。
アルギニンには、女性の子宮内膜を厚くする作用、卵母細胞・胚の増加による妊娠促進効果、妊娠高血圧の予防効果などの女性にも嬉しい効能があることが知られています。

さて、アルギニンが多く含まれるオススメ食材として、ゴマとひまわりの種というお話をしましたが・・・
単純ヘルペスなどになりやすい方は「アルギニン」がヘルペスウィルスの増殖を促すので、摂取には注意する必要があります。

もしそういった心配がない方は、アルギニンを摂って「男性力」上げていきましょう！＾＾。

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みなさん、こんにちは＾＾。

ママミーツベビ院長の小菅一憲（カズ先生）です。

今日は、私の行なっている内臓生体力学でも男性の妊娠力をあげるための栄養素として代表的な「アルギニン」について、お話させていただきます。

アルギニンは、天然に存在するアミノ酸の一つです。

アルギニンは、体内では「グルタミン酸」から「オルニチン」や「シトルリン」を通して合成されます。
「シトルリン」は解毒でも有名なアミノ酸ですが、腎臓においてこの「シトルリン」から内因性に産生されるのが「アルギニン」です。
実際には体内でも合成されるので、非必須アミノ酸とされていますが、外傷や感染時などには体内合成量が減少するので、条件付き必須アミノ酸と言っても良いでしょう。

体内では、どのような働きを持っているかというと、まずタンパク質合成に重要なポリアミンや核酸の前駆物質であるということ、そして脳下垂体に作用して、成長ホルモンやプロラクチンの分泌を促進することでタンパク質合成を加速させる働きを持っています。
また、ポリアミン合成が促進されることで、リンパ球の成長や活性化が促され、免疫力を活性化させると言った意味では疑いのない「アミノ酸」です。

前回の「男性の不妊を改善する栄養素」について書いた記事はこちら↓

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高齢でも妊娠するために【 part７】｜男性の不妊を改善するための大切な栄養素とは...

みなさん、こんにちは＾＾。ママミーツベビ院長の小菅一憲（カズ先生）です。 前回に引き続き、「男性の不妊」についてのお話。今日は主に、男性が妊娠するために大切な栄養についてお話していきましょう＾＾。前回のblogはこちら↓    男性...

現代人はアルギニンが不足しているのか！？

今日のタイトルからもわかるように、アルギニンは「男性の妊娠力」を高めるアミノ酸としても知られています。

実は、免疫力以外にも数ある働きを持っている「アルギニン」。

具体的には・・・

成長ホルモンの合成
コラーゲン、エラスチン、血液に含まれるヘモグロビンの合成
精液の合成（精液の８０％はアルギニン）
アンモニアの代謝
クレアチンの合成
インスリンとグルカゴンの合成
一酸化窒素（ＮＯ）の合成

こんなに多くの働きを持っているんです＾＾。

精液の８０％は「アルギニン」ということを考えると、確かに男性の妊娠力をあげそうですよね！
実際にアルギニンは、精子の数を増やし、精子の活動性を高めると言われています。

また、先ほど紹介したblog記事の中でも書きましたが、精子のアルカリ性を高めてくれて、女性の膣内（酸性）を進んでいくのにもまさに大切な栄養素です。
アルギニンが少なければ、精子も卵子を探す旅の途中で力尽きてしまうというわけです。

このアルギニンが不足すると・・・

傷が治るのが遅い
毛が抜ける
肌のかぶれ
蕁麻疹
慢性的な便秘
情緒不安
頭痛
脂肪肝

と関係すると言われますが、こう考えていくと現代人にありがちな症状でもありますね。

男性の女性化や、男性の精力が減少していると囁かれたり、草食男子などという言葉が出てくるのには、もしかしたら「アルギニン」不足もあるのかもしれませんね。

アルギニンは、お肉、お魚、大豆などのタンパク食材以外にも、ひまわりの種、ゴマ、玄米、カカオ、チーズ、アボカド、ビール酵母などに含まれます。
タンパク質の食材自体は日常的によく食べるものだと思うので、もし不足しているとすると、そのタンパク質を細かく分解するための胃腸の消化吸収力（とくに胃酸の分泌）が落ちているということも考えられます。

ちなみにアルギニンのもっともお勧め食材は、ひまわりの種やゴマです。

妊活をしているご夫婦の男性の方。
是非、アルギニンの豊富な食材、食事に加えてみてくださいね。

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