高齢でも妊娠するために【 part4】|高齢になると妊娠率が落ちる?40代でも産める人は何が違うのか!?

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みなさん、こんにちは^^。

ママミーツベビ院長の小菅一憲(カズ先生)です。

 

前回は、妊娠の仕組みについてお話しました。

前回のblogはこちら↓

 

今日は、年齢による妊娠率の違いと高齢でも妊娠するには何が大切なのかについてお話していきます。
ここはみなさん、一番知りたいところだと思います。

じっくり読んでくださいね^^。

 

 

 

 

若い世代で進む晩婚化

 

最近の若い世代では、男女ともに晩婚化が進んでいます。
20数年前には、平均で27歳ぐらいだった初婚が、現在は男女ともに30歳ぐらい(平成23年度)にまで上がってきています。
50年前と比べると、もっと差があることでしょう。

もちろん、それだけ日本の女性が社会進出し、仕事の面でも活躍することになったという喜ばしい面はありますが、結婚年齢への考え方が変わってきたのは事実でしょう。
私の中でも22、23歳での結婚と聞くとなんとなく早いなと感じてしまうのは、今までとは確実に時代が変わっているのかもしれません。

そして、こういった流れは確かに妊娠適齢期と呼ばれる20代〜30代前半を逃してしまうことにつながっているかもしれません。また共働きの夫婦も増え、結婚してもすぐには妊娠を考えない方も増えたのではないでしょうか。

妊娠したいと思ったときにすぐに妊娠できない、不妊症の人が増えている原因にはこういったこと以外にも様々な問題が関わっていますが、妊娠しやすい年齢の時に子作りをしていないという背景が現実にあるのは確かでしょう。

 

 

 

 

年齢が上がるとなぜ妊娠率が落ちるのか!?

 

1.33歳を過ぎると妊娠力が低下する!?

先ほどもお話したように女性の妊娠適齢期は20代〜30代前半と言われ、35歳からは妊娠力がガクッと落ちてしまうと言われています。
日本では、女性の第一子出産年齢の平均がこの10年で2歳ほど上がり、31歳になりました。
35歳以上の出産は「高齢出産」と呼ばれていますが、出産年齢が徐々に上がってきているのは確かです。

 

年齢が上がってくると女性の卵巣の機能や卵子の質が落ちてきてしまうことが、世界的な研究でもわかってきています。

私がやっている内蔵生体力学の中でも、33歳以上では、統計上妊娠力が著しく低下するので、1年1年が非常に大切だと言われます。また38歳以上になると、妊娠するために様々なこと(膣内のpH、排卵周期、パートナーとの相性、エストロゲンとプロゲステロンのバランス、受精と着床を妨げるような食品や製品を避けるなど)に気を使わなければならず、42歳以上では、機能低下をしている卵巣を刺激していくような治療を行なっていきます。

それだけ、妊娠適齢期を過ぎてしまうと1年1年がとても大事になってくるのです。

 

 

2.年齢による卵子の質と卵巣機能の低下

そして一般的も35歳までが妊娠適齢期を呼ばれているのは、30代後半になると卵子の数がどんどんと少なくなってくること、そして卵子の質が低下する(老化する)が始まってくること、卵子を成熟する卵巣機能も低下してくることなどが関連しているんですね〜。
もちろん、それ以外にも30代は、男性はもちろん女性もストレスや疲れが溜まったり、仕事や食生活でも無理をしやすい時期なので、そういったツケが表面化してくる時期でもあります。
婦人科系の疾患が増えてくるのもこの時期ですね。

とは言っても、中には40代でも元気に赤ちゃんを出産している人もいます。
この違いはどんなことにあるのでしょう?

 

 

 

 

40代でも産める人は何が違う!?

 

1.遺伝的要因よりも大きな環境的要因

妊娠適齢期なのに妊娠できない人がいる一方、40代でも元気に出産をしている人がいる。
この違いは何なのでしょう?

 

これにはもちろん、生まれ持った体質の違いや病気の有無もありますが、そこには、その方が生活している生活環境はもちろん、ストレスや栄養状態が関わっています。

「卵子の老化」とは、卵子の元となる幹細胞が衰え、卵子の細胞が正常に育ちにくい状態になることを言います。
そして、そういった状態だと、卵子の中でも異常を持った「変性卵」や中身がない「空胞卵」が出来やすくなってしまうのです。そのため、うまく排卵・受精したとしても妊娠まで進める可能性が低くなってしまうこともあります。

老化した細胞では、細胞が動くためのエネルギーを産生しているミトコンドリアが減少し、卵子を育てるエネルギーが不足します。また細胞の中心にある核が傷つき、内部にある遺伝子情報が変異していることもあります。その他、一般的には細胞膜が固くなり、環境の変化に対応出来なくなることがいえるでしょう。

 

 

2.ミトコンドリアの活性化と不妊改善

みなさん、細胞の中のミトコンドリアというのは聞いたことありますでしょうか?

 

ミトコンドリアは、私たちの60兆個の細胞の一つ一つの中に住んでいる生物です。
この生物が住んでくれているので、私たちは細胞内でたくさんのエネルギーを作れ、身体を動かすことが出来るのです。
ミトコンドリアは、私たちが食事から取り入れる糖質や脂質からエネルギーを作ってくれるいわば自家発電機。ミトコンドリアが元気だと、細胞が生き生きし、私たちの筋肉はもちろん内臓の働きも良くなります。それは卵子を成熟させる卵巣や着床する子宮内膜の状態にも関わりますし、もちろん卵子の質にも関係してきます。

私が、不妊症にも大きく関わる「副腎疲労」を治療していく際にも、このミトコンドリアの働きを活性化させるようにアプローチしていくのはそのためでもあります。

近年、このミトコンドリアを活発にさせることで、卵子が元気に育つ、老化した卵子が若返る、卵巣で眠っている休眠卵子を目覚めさせる、ことが可能であるという説があります。
この話は、不妊に悩む人にも夢がある話ですよね!
私自身もミトコンドリアを活発にさせることが、卵巣機能や卵子の質を高めるのに有効だということを信じています^^。

 

 

3.糖代謝と脂質代謝の重要性

では、どのようにしてミトコンドリアを活性化させるのか。
これについては、まずミトコンドリアの中でTCAサイクルというブドウ糖からエネルギーを作る回路があって、それを活性化するのが一つです。人によってはどこかでこの代謝経路が滞っているケースがあるので、それに合わせた酵素(ビタミンB2やB6、コエンザイムQ10など)を補給します。
またエネルギーは、糖だけだとすぐに枯渇してしまうので、脂質からも十分供給されなくてはなりません。
その際にはアミノ酸であるL-カルニチンという栄養素が必須となってくるのですが、このL-カルニチンも食事から取り入れる以外にも体内でリジンやメチオニンなどのアミノ酸から合成されるので、これらのアミノ酸が体内にどれだけあるかということも重要になってきます。

どちらにしても、ミトコンドリアを活性化させていくのには、人それぞれでどの部分での代謝があまりうまく回っていないのか、どの酵素(栄養素)が足りていないのかの状況によって変わってきます。
基本的には、有機酸検査やアミノ酸検査などを行った上で、その方に合わせたアプローチをしていくのがベストでしょう^^。

検査についてお知りになりたい方は、個別にお聞きくださいませ。

 

 

余談ですが、私の奥さんは、サーフィンをやるので寒い冬でも海に入っていて、それが子宮や卵子には良くないのではと心配していましたが、私の師匠Dr.Portelliに言わせると寒暖の差を体感するのは決して悪いことではない、ある意味ミトコンドリアが活性化するので不妊には良いだろうと言っていました。
もちろん、一般的には冷えは良くないんですけどね・・・一般的に内臓が弱っていて代謝が悪いことで冷えが起こっていたり、胃腸や甲状腺の問題によって冷えが起こっているなどはあまりよろしくないですが、普通に代謝が良くて内臓も悪くない方が、寒暖の差を体感することでもっと代謝機能や血流がupし、ミトコンドリアが活性化する可能性はありそうですね。
全ての方にお勧めではないですが・・・笑。

 

いかがでしたでしょうか?
ミトコンドリアの話、とっても気になりますよね。
興味ある方は是非ご質問くださいませ。

ちなみに年齢による問題は男性側にはないのか?
ということですが、研究では男性側は高齢になっても健康であれば、子どもを授かれます。
ただ、この健康であれば・・・という点。
最近怪しい人は多々います。

ストレス社会で、抗酸化物質を使い切ってしまい、精子の質が落ちている方も多いですし、環境ホルモンの影響ももちろん大きく関わってくるでしょう。副腎疲労に悩む方も増えていますので、高齢での出産となると夫婦共に食生活及び健康面を意識していくのが良いと思います^^。

 

カイロプラクター/アプライドキネシオロジスト
小菅一憲

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