高齢でも赤ちゃんが欲しい【 part14】|妊娠に気付くのは、早い人で妊娠6〜8週目!?

お腹に優しく手を置いている妊婦さん|不妊治療HP

みなさん、こんにちは^^。
前回は受精後3週間ぐらい経った時の「胚子」の状態についてお話しました。

前回のblogはこちら↓

 

 

 

 

人体発生学について

 

ちなみにこういったお話はいわゆる「発生学」と呼ばれる分野のものですが、精子と卵子が受精することでヒトの発生は始まり、受精後38週でめでたく生まれるということになります。そしてそのうちの受精後3〜9週は、赤ちゃんの器官を形成する重要な時期で、胚子期と呼ばれているのです。

 

私もカイロプラクティックの学校では、人体発生学の授業があり、詳しく勉強をした記憶があります。しかし、やはり学生・・・恥ずかしながら、その時は厳しい試験のためにかなりの量を覚えるのですが、そのうちに忘れている部分もあります。
卒業後、こうやって臨床の中で、不妊のことや妊婦さん、そしてお子さんの治療をするにあたって何度も何度も、繰り返し勉強することで頭に入ってくるものです。

みなさんも初めてこういう話を聞くと、難し過ぎて頭に入ってこないと思いますが、実際赤ちゃんが出来たりするとまた違うものです。
そして、この発生学は特に人間の神秘的な部分を知ることが出来る魅力的な分野の話だと思います。
またいつかの時にも、思いだしたらもう一度読み返してみてください^^。

 

 

 

 

受精後○週目と妊娠○週目(妊娠週数)の違い!?

 

さて、冒頭から脱線しましたが・・・^^;
今日は赤ちゃんの器官形成に大事なこの胚子期という時期は、まだお母さんが妊娠に気付いていないということ、そしてこれこそが大切な妊娠前の栄養学につながるお話なので、少し触れておきますね。

 

まず今日のblogの題名で気付いた方はいるかもしれませんが、「妊娠に気付くのは7〜8週目」というのに何か違和感を感じませんでしたか?
前回までは、受精後から何週間かで話を進めていましたが、これと妊娠週数の数え方は少し違います。WHO(世界保険機構)で定められている妊娠週数の数え方は「最終月経が始まった日から」数えていきます。
これは、WHOが「受精から出産に至った日数」を調べたところ、妊娠期間の平均が280日±15日であることがわかり、「妊娠の正常持続日数は280日で、28日を1ヶ月、7日を1週と定め、妊娠持続を10ヶ月/40週とする」と定めたからです。この定義に従って、最後に生理がきた初日を「妊娠0週0日」として7日で1週、28日を1ヶ月と数えたものを「妊娠週数」と呼んでいます。
ということは、もし28日周期の人の場合、最終月経開始日から14日後(妊娠2週0日と数える)が排卵日になるわけです。

こういうことから、「受精後3週目」というと、妊娠週数で言うと「妊娠5週目」ということになりますね^^。
なにやら、ややこしいですが、そういうことです。

 

 

 

 

妊娠に気付く前から栄養管理することの大切さ

 

1.妊娠に気づいていない数週間がとても重要な時期

妊娠5週目というと、まだお母さんは実は妊娠に気付いていません。
ちょっと月経の遅れに気付くあたりですよね。
しかし、この時すでに前回お話した赤ちゃんの基礎である「3肺葉」が出来ます。これが今日のポイントです。

もちろん6週目、7週目になってくると病院に行って妊娠がわかります。そして普段から生理周期が安定しない人でも3ヶ月目に入ったらもうほとんどの方が妊娠に気付いています。
多くの妊婦さんはこの時期以降に指導を受け、妊娠期の食生活について一通り学んでいくと思いますが、果たしてそれで間に合うのでしょうか?

この受精後3週〜9週(妊娠5週〜12週)は、赤ちゃんの器官を形成する重要な時期で、胚子期と呼ばれます。
わずか数週間の間に胚子は大きく成長、変化し、ヒトらしい形態になっていきます。
そしてこの時期はさまざまな異常発生を起こすリスクがある臨界期でもあり、先天異常の問題に関連する大事な時期と言えます。

 

 

2.プレマタニティ栄養学

こう考えていくと、妊娠に気付く前からしっかりと栄養管理していた人とそうでない人とでは大きな差がつきそうですよね。

そして妊娠に気付いたこの時期は、もう一つの問題も出てきます。
そうなんです!
妊婦さんには、「つわり」というハードルのある時期でもあります。赤ちゃんのために栄養を摂らなくてはいけないことがわかってはいても、食べられないこともよくありますね。
こうなっていくと、大切な胚子期に赤ちゃんへの栄養補給が先送りされてしまうのではないかと私は心配になります。

特に今の若い人の食事や栄養状態はとても良いとは言えないのが現状です。

このことからも妊娠に気付く前からの栄養管理の大切さ、まさにプレマタニティ栄養学という考え方が大事になってくるのです。

 

この話。
とても大事なので、また別のタイミングでどのような栄養が必要かも合わせてお話していきたいと思います。

今日はこんなところで^^。

 

カイロプラクター/アプライドキネシオロジスト
小菅一憲

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