高齢でも赤ちゃんが欲しい【 part12】|着床したら妊娠の成立!

布団をかけて仲良く寝ている2人の赤ちゃん|不妊治療HP

みなさん、こんにちは^^。
では昨日の続きを話していきましょう。

昨日のblogはこちら↓

 

受精卵は受精後、分裂を繰り返しながら、卵管の中を進み子宮に到着します。ちなみにこの時の受精卵は「胚」と呼んでいました。
子宮に到着した胚は、自分1人で成長していくことは出来ないので、初め「子宮のミルク」と呼ばれる分泌液によって栄養を受け取ります。そしてその後は子宮の壁にくっつき埋まっていくことで、栄養をもらうようになるのです。

この子宮の壁に根をはるように埋まっていくのが、いわゆる「着床」です。
長い長い道のりでしたが、この「着床」こそが、妊娠の成立とされています^^。

 

 

 

 

胚(受精卵)が子宮の壁に埋まっていく流れ

 

着床の絵a|不妊治療HP

着床の絵b|不妊治療HP

 

1.胚盤胞の構造

写真を見るとわかると思いますが、これが「胚」が着床し子宮の壁に埋まっていく過程です。英語の画像でわかりにくいかもしれませんが、なんとなくイメージが掴めればと思い、載せてみました。

着床する頃の胚は、胚盤胞と呼ばれており、中に空洞(胚盤胞腔)が出来ています。そしてこの空洞の中にある「内部細胞塊(図ではinner cell mass)」が後に胎児になる部分です。そしてこの内部細胞塊はその後、内部に羊膜腔(図ではAmniotic cavity)と原始卵黄嚢(図では紫の部分)という空洞を作ります。この時、真ん中の円盤状の部分が「胚盤Embryonic disc」と呼ばれ、胎児に成長していくところです!

 

 

2.万能細胞である「ES細胞」とは!?

ちなみにこの胚盤胞の中の内部細胞塊の細胞を取り出し、特殊な条件下で培養すると「万能細胞」と呼ばれる「ES細胞(胚性幹細胞)」が出来ます。
この内部細胞塊が、いろんな組織に成長して赤ちゃんを形づくっていくのと同じで、ES細胞は身体のあらゆる細胞に変化できる細胞でもあり、機能を失った臓器や組織を再生させる医療への応用ということで研究が進められているわけなんです。

ちょっと難しい話だったかもしれませんが、着床からこの胚盤という赤ちゃんの元のようなものが生まれる過程を知ってもらえればと思いました^^。
イメージは変わりましたか?

ではまた次回もお楽しみに〜^^。

 

カイロプラクター/アプライドキネシオロジスト
小菅一憲

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高齢でも赤ちゃんが欲しい【 part11】|受精成功後からすぐに細胞分裂が始まる!?

受精卵の細胞分裂の過程|不妊治療HP

みなさん、こんにちは^^。
前回は、ようやく受精に成功した精子と卵子のお話を書きました。
しかし、これでめでたく妊娠成立ではまだありません。

前回のblogはこちら↓

 

卵管膨大部で待っている卵子に、精子がたどり着き、無事に受精が行われた後、受精卵は細胞分裂(卵割)を続けながら、子宮へと向かいます。
この時に、受精卵が細胞分裂して出来た、細胞の集まりは「胚」と呼ばれています。そしてこの「胚」は「透明帯」と呼ばれる膜におおわれています。

 

 

 

 

受精した後の着床までの道のり

 

1.胚の孵化

写真を見てもらえるとわかりますが、こうやって素早く細胞分裂を繰り返しながら卵管を移動し、受精からおよそ5〜6日後、ついに胚は子宮に到着します。実はこの5〜6日間で、細胞数はなんと200〜300個ほどになっています。
大きさは大体0.15〜0.2mmぐらい。

子宮に到着した胚は、孵化します。
外側をおおっていた透明帯をやぶって中の胚が外に出てくるのです。
これがとても重要で、しっかり孵化が行われないと、胚はこの後正常に成長出来ないと言われています。
実際、透明帯がうまくやぶれずに、それが不妊の原因になっていることもあるようですね。

さて、孵化をクリアした胚は、はじめのうちは子宮の分泌液によって栄養を受け取りながら、子宮の壁にくっつき埋まっていきます。
これがいわゆる「着床」。
妊娠の成立ですね^^。
着床についてはまた次回、お話のつづきをします。

 

 

2.一卵生双生児と二卵性双生児の発生の違い

ちなみにこの卵管を移動する細胞分裂の初期の段階で、何らかの理由によって胚が2つに分かれることがあります。
その場合、それぞれの胚が独立に成長していき、「一卵性双生児」となります。
一卵性双生児はもとが同じ受精卵なので、持っている遺伝情報(DNA)はまったくの同じ。出生後もとても似た容姿になりますね。
一方、本当にまれに同時期に2つの卵子を排卵し、これらが運良く受精に成功すると、「二卵性双生児」となります。
二卵性双生児の場合は、別々の受精卵が成長して生まれるので、持っている遺伝情報は異なります。
こういったことから、一卵性双生児とは容姿がそこまで似ていないわけなのです。

 

この双子についての話は、とても面白いのでまた別の機会にでもお話したいと思います。

ではでは、また次回をお楽しみに〜^^。

 

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高齢でも赤ちゃんが欲しい【 part10】|卵子と受精するための「精子」のサバイバル

卵子に精子が群がっている神秘的な絵|不妊治療HP

さて、話は戻って、数億個の精子の中から卵子に到達した選ばれた精子たちのその後をお話しましょう。

以前の精子の話はこちらから↓


 

長い旅を終えて、ようやく卵子の待ち受ける卵管膨大部に到着した、精子の精鋭たち。でもまだまだ競争は終わらず、これから受精に向けて最後のサバイバルが始まります^^。

 

 

 

 

受精の仕組みはすごい!

 

1.精子は酵素を使って卵子の膜を突き破っていく!

卵子と受精しようとしている精子の神秘的な絵|不妊治療HP

卵子は、多数の卵丘細胞の層におおわれています。
ここにたどり着いた精子は、頭部の「先体」という袋状の組織におさめられていた酵素を放出します。
この酵素が、卵丘細胞の層の細胞と細胞をつなぐ物質を壊すことで、精子がその中に突き進むのを助けてくれます。もちろんこの過程で力尽きてしまう精子もいますが、他の精子が引き継いでさらに奥へと突き進んでいきます。

 

卵丘細胞の層の奥には、さらに卵子をおおう「透明帯」とよばれる糖タンパクでできた層が待ち受けています。そしてここまで到達した精子はさらに別の酵素を使って、透明帯を突き破っていきます。

 

2.精子の核と卵子の核の合体

受精する時の精子の変化を示した図|不妊治療HP

精子がめでたく透明帯を突破すると、精子の細胞膜と卵子の細胞膜が融合し、精子の内部の核が卵子の内部に放出されます。
この精子の核(雄性前核)が、卵子の核(雌性前核)と合体することで、受精が成功です!
実はこの時に面白いのが、他の精子の受精をはばむ仕組みがあることでしょう。
1つの精子が透明帯を突破し、受精に成功すると、透明帯の性質が変わってしまい、他の精子を通さないようになります。

 

3.1つの精子しか受精しないようにする驚くべき仕組み

少し難しい話になりますが、精子が透明帯を突き破るには、まず透明帯の糖タンパク質(ZP3)と結合する必要があります。しかし、1つの精子が受精に成功すると、卵子の表層にある袋である表層顆粒から酵素が放出され、その酵素によってZP3が不活性化します。こういった仕組みによって他の精子が結合出来なくなります。
2つ以上の精子が受精してしまうと、受精卵が正常に成長できなくなってしまうので、それを防ぐバリアのような仕組みなのです。

すごい仕組みだと思いませんか?

さて、これらの話は文字よりも映像の方がわかりやすいので、以前載せたことがある受精の動画をまた載せておきますね^^。
もう一度お楽しみください。笑。

 

 

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高齢でも赤ちゃんが欲しい【 part7】|卵子にたどり着けるのは数億の精子の100万分の1!?

たった1つの精子が卵子に出会う神秘的な絵|不妊治療HP

前回の動画はいかがでしたか?
ここでは、卵子と精子が出会う場面もうまく描かれていたと思いますが、精子も卵子と出会うまでにかなり長い距離を旅してきます。

 

前回のblogでも書いたように、卵子は排卵によって卵管内に放出され、卵管の絨毛や蠕動運動に導かれ、卵管膨大部(卵管の中でも卵巣側に位置する太い部分)に落ち着きます。

前回のblogはこちら↓

 

 

 

 

精子はとても長い長い道のりを旅する!

 

精子は、まずこの卵子の待つ卵管部からは遠く離れた膣内(下図ではvagina)に放出されます。

下図で見るとわかりますが、小さい精子にはこれでもかなりの距離があります。
精子の長さは約0.06mmで卵管膨大部までの距離は約20cmにも及びます。そうすると、身長170cmの人に例えると、その旅は約6kmということになりますね。そしてこの距離を精子はなんと30分で進んでいくのです。

精子にとっては、子宮と卵管はとても広い空間で、この中をわずか1mmしかない卵子を求めて旅するのです。
とてつもないことだと思いませんか?
精子を卵子のいる場所へと導く誘因物質が存在するとの話もありますが、長い長い旅です。

 

 

 

 

精子は広大で過酷な酸性の海を泳いでいく!

 

1.質の良い遺伝子を持った精子がたどり着く!

実はこうやって卵子を求めて、精子が旅をする中でも卵子にたどり着ける精子はごくごく僅かと言われています。
その数、数億個の精子のうち、約100万分の1の数百〜数千個の精子しかたどり着けません。
高い運動能力を持ち、かつ運良く卵子と巡り会えた精子だけが受精のチャンスを得ることが出来るのです。
こういったことは、やはり質の良い遺伝子を持った精子に受精させるということもあるのかもしれませんね^^。

 

 

2.排卵期には膣内の酸性度が低下する!?

女性生殖器のわかりやすい絵|不妊治療HP

また、精子を邪魔するのは、その広大な子宮や卵管だけでなく、膣内の強い酸性の環境もあります。
精子が放たれる膣内は、病原菌の侵入にそなえるために強い酸性になっており、この環境は精子にとって非常に酷な環境。精子はアルカリ性の精液に守られてはいますが、膣から子宮頚管(子宮下部の管状の部分:左図ではcervixの中の管)に入れないと、精子は膣内で力尽きてしまいます。

ただ、排卵期には、膣内の過酷な環境は少しやわらぎます。
子宮頚管から分泌される粘液の粘り気が減って、精子は動きやすくなり、酸性度も低下するのですね。
すごい仕組みですね^^。

 

実は、私の尊敬する内臓生体力学の第一人者でもあるDr.Portelliは、この膣内の酸性度合いによって男性と女性の性別が決まるという話もしています。
これが面白い理論なので、次回ほんの少し触れていきます。

 

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高齢でも赤ちゃんが欲しい【 part5】|すごい運動能力を持った優秀な精子 「精子」のお話②

リアルな精子の絵|不妊治療HP

精子は見た目の通り、細長い細胞で、頭部の直径が0.003mmあり、全身の長さは0.06mmです。
頭部には大事な遺伝情報(DNA)が詰まっており、中間部には、運動のためのエネルギーを生み出す「ミトコンドリア」という器官が巻き付いて収納されています。

こうやってエネルギーを作りながら、身体の大半部分を占める長い尾を使って力強く推進することが出来るのです。
まさに運動能力に適した構造と形をしているわけですね!

精子の話1話目はこちら↓

 

 

 

 

精子は卵子にたどり着くまで長い長い旅をする!

 

1.数億個の精子でも卵子にたどり着けるのはわずか100分の1

精子は、子宮と卵管の中を卵子にたどり着くまで、それこそ長い長い旅をすることになるわけですが、その距離はかなりのもので、精子の全長を170cmの人に例えると、約6kmにも及びます。
そしてこの距離を約30分で進むというのですから、すごい運動量だと思うのです。

しかし、このように高い運動能力を持つ数億個の精子の中でも、卵子に辿り着けるのはわずか100分の1。
不妊の検査の際に、精子の数や運動について調べるのは卵子に辿り着いて受精出来る確率を見るためでもあるわけなんですね。

 

 

2.精子の先端には酵素が含まれている!?

長い尾を持っている精子の絵|不妊治療HP

そして精子にはもう一つ秘密が^^。
運良く卵子に辿り着いた精子は、卵子の周りを覆う卵丘細胞を突き進むために、
頭部の帽子部分(先体)に含んだ酵素を使います。
この酵素を使って卵丘細胞のつなぎ合わさった部分を壊しながら、奥に進んでいくのです。

とてつもないミクロの世界ですが、こういう話は本当に興味深い。
面白いと思います。

次回は、卵子の旅についてお話しましょう!

 

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高齢でも赤ちゃんが欲しい【 part4】|精子は精巣の中の管でつくられる! 「精子」のお話①

精子が泳いでいる神秘的な絵|不妊治療HP

ここ2回「卵子」のお話をしてきましたが、今日は男性側「精子」のお話をしていきましょう^^。

卵子の話はこちら↓


 

精子がつくられるのは「精巣」という器官。精巣の中には「精細管」という細長い管が収納されていて、この精細管という場所で「精子」はつくられています。

 

 

 

 

精巣における精子の作られ方

 

1.精子の形成の始まり

精巣の解剖図|不妊治療HP

精細管の中心部から一番遠い外縁部において、精子の形成が始まります。

そして、精子のもととなる細胞は、成熟していくに連れて、徐々に管の中心部へと移動していき、最終的に完成した精子が中心部の空洞部分に集まっていくことになります。
ちょっと難しいので、図も参考にしながら、精子が形成される順序を見ていきましょう。

 

 

2.精子形成の流れ

精祖細胞から精子形成への流れ|不妊治療HP

 

①まず、精細管の外縁部に存在する「精粗細胞」が、活発に分裂・増殖を繰り返し、精子のもととなる細胞を生み出します。

②精粗細胞の一部は、一次精母細胞となります。

③さらに、減数分裂(1回目)によって二次精母細胞に。

④二次精母細胞は、減数分裂(2回目)によって「精子細胞」を生みます。

⑤その後、精子細胞に長い尾(鞭毛)が出来て、余分な細胞質が捨てられてスリムな「精子」が完成です。

こうやってスリムになって鞭毛を持っている「精子」は、とても高い運動能力を持った細胞になります。
実はすごい能力を持っているんですよ^^。
次回はこの高い運動能力を持った「精子」の良く出来た構造を見ていきましょう!

 

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