高齢でも赤ちゃんが欲しい【 part11】|受精成功後からすぐに細胞分裂が始まる!?

受精卵の細胞分裂の過程|不妊治療HP

みなさん、こんにちは^^。
前回は、ようやく受精に成功した精子と卵子のお話を書きました。
しかし、これでめでたく妊娠成立ではまだありません。

前回のblogはこちら↓

 

卵管膨大部で待っている卵子に、精子がたどり着き、無事に受精が行われた後、受精卵は細胞分裂(卵割)を続けながら、子宮へと向かいます。
この時に、受精卵が細胞分裂して出来た、細胞の集まりは「胚」と呼ばれています。そしてこの「胚」は「透明帯」と呼ばれる膜におおわれています。

 

 

 

 

受精した後の着床までの道のり

 

1.胚の孵化

写真を見てもらえるとわかりますが、こうやって素早く細胞分裂を繰り返しながら卵管を移動し、受精からおよそ5〜6日後、ついに胚は子宮に到着します。実はこの5〜6日間で、細胞数はなんと200〜300個ほどになっています。
大きさは大体0.15〜0.2mmぐらい。

子宮に到着した胚は、孵化します。
外側をおおっていた透明帯をやぶって中の胚が外に出てくるのです。
これがとても重要で、しっかり孵化が行われないと、胚はこの後正常に成長出来ないと言われています。
実際、透明帯がうまくやぶれずに、それが不妊の原因になっていることもあるようですね。

さて、孵化をクリアした胚は、はじめのうちは子宮の分泌液によって栄養を受け取りながら、子宮の壁にくっつき埋まっていきます。
これがいわゆる「着床」。
妊娠の成立ですね^^。
着床についてはまた次回、お話のつづきをします。

 

 

2.一卵生双生児と二卵性双生児の発生の違い

ちなみにこの卵管を移動する細胞分裂の初期の段階で、何らかの理由によって胚が2つに分かれることがあります。
その場合、それぞれの胚が独立に成長していき、「一卵性双生児」となります。
一卵性双生児はもとが同じ受精卵なので、持っている遺伝情報(DNA)はまったくの同じ。出生後もとても似た容姿になりますね。
一方、本当にまれに同時期に2つの卵子を排卵し、これらが運良く受精に成功すると、「二卵性双生児」となります。
二卵性双生児の場合は、別々の受精卵が成長して生まれるので、持っている遺伝情報は異なります。
こういったことから、一卵性双生児とは容姿がそこまで似ていないわけなのです。

 

この双子についての話は、とても面白いのでまた別の機会にでもお話したいと思います。

ではでは、また次回をお楽しみに〜^^。

 

カイロプラクター/アプライドキネシオロジスト
小菅一憲

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