高齢でも赤ちゃんが欲しい【 part18】|人間は腸から出来る!?

かわいい赤ちゃんのポッコリお腹|不妊治療HP

この数回、赤ちゃんの身体がどうやって出来ていくかをお話してきましたが、その身体の中で一番最初に出来る内臓器はどこだと思いますか?

前回のblogはこちら↓

 

 

 

 

人間の誕生は「腸」が始まり

 

それは、今日の題名からもわかるように「腸」です!
母親の胎内で受精卵から人間の形になっていく時に最初に出来上がる器官は、心臓でも脳でもなく、腸なのです。
そしてその後に、腸の両端に口と肛門が出来上がります。

人間の誕生は、実は腸が始まりだったとも言えます。
それはそれだけ腸管というものが大事だからでもありますが、他のすべての動物についても同様のことが言えます。
植物が根から養分を吸収するように、動物は「腸」によって「栄養の吸収と排泄」を行い、命をつないでいます。なんと植物と動物の違いは「腸があるかないか」の違いと言われている程です。

 

胎児の腸の成長解剖図|不妊治療HP

 

 

 

 

赤ちゃんの身体で腸は何よりも大事なところ

 

1.消化管はまだ1本の管!?

胎児は、臍の緒からお母さんの栄養をもらっているので一番最初に機能し始めるのは心臓ですが、形としては腸がまず初めに出来上がっています。
ちょっとわかりずらいかもしれないですが、写真(上図のMidgut)のように、胚子の断面図では、卵黄嚢を取り込んで出来るのが「消化管」です。

大人の消化器系の臓器は、みなさんもご存知のようにさまざまな構造をしています。小腸はとても長くその長い管がクネクネと折れ曲がりながら、腹腔に収納されており、さらにその周りを大腸が走っています。そして腸の周囲には胃はもちろん、肝臓、胆嚢、膵臓などの臓器がありますね。

消化管は、初期の段階ではまだ1本の管です。
この消化管(胃や腸)、胎児が成長するにつれて、伸びたり曲がったり回転したりしながら、せまい空間にうまく収納されていくのです。
腸は固定されていませんが、あれだけ長い腸が狭いお腹の中に収納されるのでかなり入り組んでいると言えますね。すごいものです。
ちなみに大人の腸を全部取り出して長さを測ると小腸6〜7m、大腸1.5〜2mになると言われています。

 

2.胃の作られ方と小腸・大腸の成長

胎児の腸の解剖図|不妊治療HP

胃は受精後4週ごろに出来始めます。初めは消化管の一部が少し膨れただけですが、その後、片側が急速に成長して一方が大きく膨らんだ形になります。さらに胃は正面から見て時計回りに少し回転し、横に寝るような形になります。
これが正常なJの字の形をした胃ですね^^。

腸自体(小腸と大腸)自体も急速に成長していきます。その都度、腸は折れ曲がりながら腹腔内に収納されていきますが、受精後11週頃になると、小腸の周囲を大腸が囲い始め、盲腸が下方に移動して大人に近い配置になります。

 

 

 

 

私たちは食べたものから出来ている!!

 

1.私たちの先祖はなんとナメクジウオ!?

実は私たち人間の祖先は、いまから5億2000万年以上前、ナメクジウオだったことがわかっています。
ナメクジウオのウオとは名のみで、脊椎はなく「植物プランクトンなどを海水と共に取り込み、余分な水は出水孔から放出して、エサは腸に取り込んで肛門から排泄」というシンプルな構造で、こういったナメクジウオやナマコのような生き物は、基本的には口、腸、肛門が管状につながったいわゆる「腸」だけと言っても良い生き物なんですね。

この生き物が人間の祖先であれば、腸が何よりも先に形作られるのはわかる気がしますね^^。

ちなみにイソギンチャクのような、腸と口と触覚だけの動物も、体イコール腸のような単純なつくりで、食べ物を送りこむための「口」があり、その口は排泄物を出す肛門も兼ねています。ただイソギンチャクの腸は、実にインテリジェントです。どんな食物が入ってきたかを見極める「センサー細胞」があり、腸の内容物を化学的に認識して反応をおこします。細胞の中に備えたホルモンを放出して、「こういう食物がある」という情報を近くの細胞や神経に伝えます。その神経細胞は、さらに別の細胞に信号を送り、腸の内容物に応じて、それぞれを分解し、吸収する反応がおこるわけです。
イソギンチャクの神経細胞は全身にバラけるように存在していて、進化につれて腸を守るためにまわりを神経細胞が取り囲み、脊髄ができ、その先端部がふくらんで、脳ができてきました。

人間の場合は、その脳がたまたまさらに進化して大脳皮質ができ、高度な精神活動やコミュニケーションができるようになったと言ったら良いでしょうか。笑。

 

2.腸は生物が生きていくために何はなくとも必要なもの

しかし、基本的な腸のつくりと働きは、イソギンチャクやナメクジウオから人間に至る進化の過程で、ほとんど変わっていません。イソギンチャクの腸はそのまま人間の腸となり、触角のセンサー細胞は、人間の舌の味を感じ分ける「味蕾」になって残っています。
人間の小腸では、センサー細胞と、ストッキングのように網の目状にはりめぐらされた神経細胞との2つだけで、すべての働きを司っています。
つまり、脳の指令を全く受けずにもすべての処理を行うことができるというわけですね。

話が少し長くなりましたが・・・
「私たちの身体は食べたものから出来ている」と言われるように、人間の進化の過程でも、赤ちゃんの成長の過程でも一番最初にそこにあるのが「腸」なのです。
腸はそれだけ、生物が生きていくために何はなくとも、必要なものということなんです!

 

カイロプラクター/アプライドキネシオロジスト
小菅一憲

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